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5寸
¥17,600
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6寸
¥19,800
硬水が良いと聞いて久しぶりに買ってみたら、口あたりのまるさや味、これほどまで飲み慣れた軟水と違いがあるのかと驚きました。そこから西洋の食事と日本の食事、採れる水の違いにより食文化の発展の仕方も違うんだなと気付いたと同時に、鍋も大きく違うなあと思ったのです。
フランスのストウブやル・クルーゼのような、重たくて肉厚で、蓄熱に優れコトコト煮込む鍋に対し、日本の食卓には、やっぱり一家に一つと言って良いほど、薄くて軽い”行平鍋”がある。量産出来るステンレスの片手鍋に取って代わられつつある存在ですが、祖母の家の台所にあるような行平鍋の素朴な佇まいに無性に惹かれてしまうのです。
日本食は、サッと茹でたり、サッと煮込むものが多く、日常的に落とし蓋もよく使いますよね。素材そのものの食感や風味を残し、お出汁などふくよかな余韻をシンプルに味わう。煮物であっても汁気を飛ばしたら火をとめ、あとは冷ます過程で味を染み込ませるようなものも多いです。
自分達の食文化に根付いた鍋こそ、日本の職人の技術で大切に引き継がれた鍋を人生で一度は使ってみたい。心惹かれる鍋でお味噌汁を作りたいものです。いつかいつかと思いつつ、手が伸びなかった方もエフスタイルさんの鍋は、内側は錫引きでお手入れも簡単なので、ハードルも高くありません。
何よりうっとりするほど美しい鎚目の柔らかい揺らぎ、銅特有の熱伝導の良さを活かした茹で上がりの気持ちよさ、日々変化していく銅肌、使う程に見惚れる鍋です。
料亭のような上品な和食は作れなくても、疲れた仕事終わり袋麺を茹でるだけでも、心もちは最上級です。
●F/style (エフスタイル)
新潟を拠点に作り手と使い手双方のまなざしを持ち、地場のものづくりをサポートするエフスタイルさん。
金物加工の産地である新潟県燕市のイソダ器物の鎚器銅器は、ひとつひとつ職人の手により、一枚の銅板からへら絞りという昔ながらの技法で立体にし、鎚で手打ちし、形が作られていきます。地場に根付く職人の熟練の技術があって生まれる銅製品は、艶々の銅肌が美しく、丈夫で長持ちします。錫の引き直しなどメンテナンスも出来るので、育てていきながら永く愛用出来る一生ものの製品です。
【銅の行平鍋について】
銅の行平鍋は、熱伝導性に優れ(槌目によって表面積はより広く打ち出され、均等に熱が伝わるため)野菜を湯がいたり、煮込み料理にと、大変使い勝手の良い鍋です。鍋の内側にはスズがひいてあるので、青錆び(緑青)の心配もなく、お手入れが簡単。ミルクティーなど牛乳を温める際にも焦げ付きがなく、口も両方についているので便利です。持ち手は、新潟の間伐材の枝部分をロクロでひいて蜜ロウで塗装し、木の皮を残して握りやすい持ち手になっています。
燕のイソダ器物の鎚器銅器は、一枚の銅板からへら絞りという昔ながらの技法で立体にし、鎚で手打ちし、形が作られていきます。
【銅の行平鍋のお手人れ方法】
最初に使う時には、水をはり、お湯を煮立てて銅のアクを抜いてから使います。
・使用後はなるべく早く洗い、しっかり水気を取り、乾燥したところに保管してください。
・調理器具は、しだいに薄黒く変色いたします。使いはじめからすぐに変色は開始しています。(梱包時からも変色しているものもございます)水滴がついたり、指でさわった油などには特に反応を示しますので、ところどころ黒い斑点模様が発生いたします。お使いいただくうちに、古い十円銅貨のような全体が土色に変わります。(※使用上の問題はありません)
・調理後の外側の汚れは、市販の磨き剤を使い、柔らかいスポンジタワシで磨けばきれいになります。スポンジやふきんはやわらかいものを使い、アルミのたわしや亀の子たわしは表面に傷がつくので使わないでください。
・もし緑青がついたら、酢に同量の塩を混ぜた溶液を布につけてこすり落とし、その後は食器用洗剤で洗ってください。洗った後は十分水気を拭取り、湿気の少ない場所に保管してください。
・使用しているうちに木柄の表面がかさついてきたら、食用オイル(エゴマ油、オリープオイル、サラダ油なと)を塗って、軽く拭き取ってください。しっとりとした光沢がもどります。
【銅の行平鍋の内側(スズ引き)の使用上の注意点】
/重要/
・スズ(鍋)は融点(融け出す温度)が、240度と金属の中ではかなり低いです。このため、空だきをするとスズが融け出してしまいますので、空だきをしないようにしてください。
炒めてから煮るような料理の際には十分注意してください。
・スズ(錫)は非常に柔らかい金属です。従って、使用後金属たわし等で無理にこすると錫が削れて、寿命が短くなります。
・修理可能です。空焚きでスズ(錫)が取れて銅が露出したときは、塗り直し可能です。こびりついた汚れも洗浄および研磨で落とします。
※IH調理器ではご使用になれません。
※内側のスズの引き直し、持ち手交換や磨きなど、修理承ります。(¥2,000〜)
サイズ :
(ミルクパン)全長270X直径115深さ70mm/容量500ml/280g
(行平鍋5寸)全長320X直径150深さ65mm/ 容量900ml/460g
(行平鍋6寸)全長360X直径180深さ75mm/容量1500ml/ 550g
素材 :行平鍋/銅(両口) 内側/錫
木柄(蜜蝋仕上げ)
※持ち手はアソート(椿・サクラ・エノキ・カシ・ウメなど)
新潟の間代材の枝部分をロクロでひき、木の皮を残して握りやすい持ち手になっています。持ち手はお選びいただけません。
※別売りで蓋もございますが、こちらの商品は鍋のみの販売です。
※採寸に若干の誤差が生じる場合がございます。ご了承下さい。
※こちらの商品は店頭でも同時に販売しているため、決済完了された場合でも売れ違いが生じる可能性があります。予めご了承下さい。
※送料 全国一律880円(税込)